自分でガラスコーティングをやる方法

近年、車を買うと当たり前のようにガラスコーティングをすすめられます。
自動車オーナーの中でもガラスコーティングはほとんどの方が聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、ガラスコーティングには種類が多く何を施工したらよいのか分からない方も多いと思います。今回は自分でガラスコーティングをやる方法について詳しくお伝えさせていただきます。

ガラスコーティングを自分でする方法

 


自分でガラスコーティングを施工する手順の詳しい記事はこちら
ガラスコーティングの施工手順を理解することがガラスコーティングの成功の秘訣


自分でガラスコーティングする前に知っておく

自分でガラスコーティングを施工する前に理解しておくことは、本格的なガラスコーティングと簡易的なガラス系コーティングやポリマーコーティングが存在するということです。
ガラスコーティング剤を自分で施工する様にネット通販や量販店でも様々なコーティング剤が販売されております。本格的なガラスコーティングをご希望の方は溶剤がガラス瓶に入っているコーティング剤を選びましょう!

プラスティック容器に入っているコーティング剤は全てガラス系コーティングもしくは液体ワックスになります。ガラスコーティング剤の保管はガラス瓶でしかできないため、ガラス瓶に入っているコーティング剤を選ぶことをおすすめします。

コーティング剤の特徴を理解する

ガラスコーティング剤には大きく分けて撥水タイプと親水タイプが存在します。両者の定義は水滴の弾き方で異なります。撥水タイプのコーティングは水玉がコロコロ弾くため見た目が非常に良くなります。効果としては油性系の汚れが付着しにくく洗車時の水の拭き上げも楽になります。

一方、親水タイプのコーティング剤は水滴が塗装面に馴染む性質があるため、水玉がコロコロ弾く訳ではありません。見た目は撥水タイプの方がよい印象を得られますが、親水タイプのコーティング剤は水玉になりづらいため、イオンデポジットなどのシミが付着しづらいという特徴があります。

ガラスコーティングの水弾き

ガラスコーティング前の下地処理

ガラスコーティングを行う前には下地処理で塗装面をフラットな状態に仕上げる必要があります。汚れや油膜などが付着した状態でガラスコーティングを施工してしまうとコーティングの密着性が低下してしまいコーティング性能を最大限引き上げることが難しいのです。

ガラスコーティング前の下地処理は
①鉄粉除去
②油膜取り
③スケール除去「イオンデポジット除去」
④ボディ研磨

となります。
上記の下地処理を行うことでコーティングの密着性を各段に向上させることが出来るのです。

鉄粉除去

鉄粉除去時には鉄粉除去剤を車体に満遍なく塗布して鉄粉に反応させていきます。その後、トラップ粘土等を使用し塗装面に固着した鉄粉を取り除いていきます。
鉄粉が取れたかどうかは手でボディを触りながら仕上げることが理想です。
鉄粉が付着したボディは素手で触るとザラザラしております。ザラザラが残らないように仕上げていきます。

注意点
トラップ粘土を使用して鉄粉を除去する際には塗装面井傷をつけないことがポイントです。粘土を使用することで塗装面には無数のスクラッチ傷が付着してしまいますので自分で鉄粉除去を行う際にも注意が必要です。
鉄粉除去パットを使用すると塗装面に傷が入りづらくなりますので濃色車にはおすすめです。

油膜取り

塗装面には油分などの油膜が固着しております。当店で販売されている弱アルカリ性カーシャンプーをご使用頂くことで脱脂効果が可能となります。弱アルカリ性カーシャンプーは油膜や油分の除去がしやすくなります。コーティング施工前には油分の除去をおすすめ致します。

 

油膜除去

スケール除去

塗装面に付着した水シミなどのイオンデポジットが付着した状態でコーティングを塗布してしまうとコーティングの密着性を低下させることに繋がりますので、イオンデポジットクリーナーなどを使用して塗装面のシミ汚れを除去していきます。

注意点
イオンデポジットクリーナーは酸性溶剤のため、ガラスやメッキパーツに付着するとガラスが変色したり、メッキが変色する可能性がありますのでガラス面への使用は避けて頂いたほうがよいです。

イオンデポジットの付着

研磨作業

自分で研磨作業をするのは一番大変な部分だと思います。また、電動ポリッシャーを持っている方も決して多くはありません。
自分で研磨作業をするなら超微粒子のコンパウンドを購入して小さめのスポンジに付着させて塗装面をやさしく擦ることで多少の小傷や汚れを除去することが可能となります。
この時のポイントは力を入れすぎないことです。力を加えすぎると塗装面に細かい小傷が付着してしまう可能性があります。

注意点
研磨作業後は必ず洗車を行って下さい。コンパウンドの中にはシリコン「油」が含まれているため、コーティングを弾いてしまう可能性がありますので、研磨後はしっかりと洗車を行い油分を除去する必要があります。

コーティング施工時の洗車

コーティング塗布

いざ、コーティングを塗布する前に、塗装面がしっかりと乾いていることを確認して下さい。洗車後すぐにコーティングを施工してしまうとコーティングの密着性が低下してしまいます。しっかり乾いた状態でコーティングを塗布します。
この塗布時に注意することは、大きい面積を塗ろうとはせずに、小面積でしっかりと仕上げていくことです。
コーティングを塗布して拭き上げようと思った時にはコーティングが固まり拭きとれない場合がありますので注意が必要です。
コーティングを塗布するときの最大のポイントは気温が15℃~25℃前後でコーティングと塗布すると硬化しやすくなり、コーティング性能を最大限に引き上げることが可能となります。コーティング施工後は炎天下でコーティング被膜を温めて乾燥させるとより硬度なコーティング被膜を形成します。

ガラスコーティングの塗布

コーティング施工後の注意点

ガラスコーティング施工後は24時間は最低でも雨などの水気に触れないように注意して下さい。初期乾燥が終わっていない状態でコーティング被膜に水分が付着すると本来の効果を発揮させることが難しくなります。
また、1週間程は洗車をしないよにしましょう!

まとめ

ガラスコーティングを自分でやる場合にはコーティング施工の手順をしっかりと理解して施工することが好ましくなります。また、自分の車に合ったコーティング剤を選ぶことも自分で施工する際のポイントとなります。


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ガラスコーティングで失敗しないためにもコーティングについて理解をすることが重要です。